怒濤の引っ越しもなんとか終了。
がらんとしたお店や家を見て
「あぁ、本当に無くなっちゃったんだ・・・」となんともセンチメンタル。
しかしそんな気分も束の間、
最後の大仕事、着物の処分という大役を仰せつかった。
なにしろその量がハンパじゃない。
高そうなブツがざっと見積もって80枚。さらに帯・羽織。
そりゃそーだわな。
女将を40年もやってりゃそれ位なるよなー。
とりあえず様子を見るため帯を10本持って質屋へ。
結果、1本900円。
きゅきゅきゅ!きゅうひゃくえ~ん???
もしかしたらそれが相場なのかもしれないけど
私の中では「着物や帯は財産」とインプットされてるので
百円単位ってぇのが信じられない!
もしかしたら持ってったところが悪いのかと
着物専門の買い取り業者をネットで捜し
ブツを全部見積もってもらった。
結果、全部で11万円。単純に計算して1枚1000円ちょい。
これには伯母がブチ切れた。
「しつけも取ってない大島が何枚あると思ってんだぁッ!!!」
金額もさることながら来た奴の態度が大変不愉快で
ろくにたとう紙の中も見ないで、放り投げる。
こんな人に売りたくないってことでお引き取り願った。
さてどうするか、と。
どうやら財産と思っているのはこっちサイドだけで
売るとなったら二束三文らしい。
私がヤフオクあたりで売ればもう少しお金になるかもだけど
なにしろ枚数が多いのでとても無理。
伯母もショックとだんだん面倒になってきたのとで
「もういくらでもいから質屋に持ってって」と丸投げ。
しょうがないね・・・運ぶよ・・・
が、いざ質屋に運ぶ前日に噂を聞きつけたとあるご婦人方が
「女将さんの着物をぜひ譲って欲しい」と現れた。
とても着物好きな方たちなのできっと大事に着てくれるだろうから
喜んでお譲りすることに。
好きなの持ってってと言ったらもう
コレ素敵・まあコレも・あらコッチも とゴッソリ抱えて
それなりの金額を置いてってくれました~
さらに売れ残った20枚ほどを質屋に持っていったら
これまた14万円に
・・・ってことは、あの買い取り業者はなんなんだよ
しかしそれにしても安いなぁ~
買うときは1枚何十万なのにねぇ・・・